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1週間ぶりの裏山散歩。
一歩足を踏み入れた瞬間、あ、1週間逃しちゃった、と思った。
一面にエゾエンゴサクが咲いている。
澄んだ水色のものから紫がかったものまで。ここには白はない。

エンレイソウもかなり開いてる。
エンレイソウは花が咲くころになると葉っぱがだらりと下がって恰好悪いが、一つだけ歌舞伎役者の女形が顔を隠すしぐさのような、まさに開きかけの個体を見つけて、心がフワっとする。

オオウバユリの柔らかく光沢のある筒状の葉が、昨秋の落ち葉の層を突き破ってニョキニョキと頭を出している。
たくさん。
早いものはまだ茶色っぽくて小さいながら、葉をぐんと広げている。
樹木の葉が生い茂る前に、いっぱいいっぱい、お日様の光を受けようとしている。

いつもの道を登っていくと、上のほうからヒーッ、ヒーッとトラツグミの鳴き交わしが聞こえてきた。
去年はしばらくの間、オスだけがさみしそうに鳴いていたけれど、この春はもう相手が見つかったようだ。

人の気配がして、トラツグミの声はいったん消えてしまう。
いつも会うおじさんと挨拶を交わし、もっと登っていくと、再びすこし離れたところで二羽の鳴き交わしが聞こえて嬉しくなる。

尾根の手前で、耳を疑う。え?コマドリ?こんなところにいないでしょ。
確か似てるのってコルリだっけ?(後で要チェック・笑)
と逡巡した瞬間、すぐ手前では、ジジッとクロジが飛び立った。

尾根は北向きなので、まだ雪が残っている。
365日のAさんがストックで雪割している。
「童心に返ってなんだか面白くなっちゃって」「もう融けますね」

時間がないので山頂は割愛、北側の道を小走りで回る。
黄色いナニワズがその香りで自己主張している。
沈丁花の匂いだ。関東では人によっては’トイレの匂いだ’という。そんなことを思い出してちょっと失笑。

再び東向きの斜面に差し掛かると、フクジュソウがまさにその時、花開こうとする瞬間を迎えていた。
私は春の山の中で展葉が最も好きだけれど、花もその動きを感じるようなタイミングが愛おしくてたまらない。
ちょっと泣ける。歳だなぁ(笑)

足元の茂みを追う私の視線を避けるように逃げ隠れしていたのは、えーと、そう、君はアオジ。
なにせ一年ぶりなのでみんなの名前を思い出すにも少し時間がかかる。
ジロ見しちゃってごめんね。

この前の冬至の日に朝日を透かして見たオオウバユリの枯草は使い古しのマネキンみたいに草むらに倒れ掛かっている。
きっとそのうち、繁茂する青い葉に隠れてしまうだろう。

またエンゴサクの間を抜けて、日常に戻る。
2012.04.25 / Top↑
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