FC2ブログ
◆4日目は素晴らしい雲海で始まる。
4-1.jpg
松本側から上がってくる雲海が、常念岳のこちら側まで広がるのは珍しいことらしい。
快晴を予想させる朝日がまぶしい。けれど、頭の中は、この日通過する大キレットのことでいっぱい。
高山の夜明けを堪能したいのに、気分は落ち着かない。

4-2.jpg

大キレット=南岳と北穂高岳の間の細い稜線。↑ちょうど写真の中央に見えてます。
まぁ、そんなに難しくはないとは思うけど、慎重に慎重に。。。気合を入れて
テーマソングはいつも「母を訪ねて三千里」♪さあ、出発だ、今、日が昇る~♪なのだ(笑)


4-3.jpg
手足を駆使して進むルートは飽きなくていい。
まあ、ペンキマークがあるからルーファイの楽しみはないけれど、ちょっと微妙なところは足場や鎖が設置してあるので安心して歩けるしね。
北穂直下の「飛騨泣き」と命名されてる急登。確かにしんどい。なんせ道内には3000mのお山はないし、欧州の山村に暮らしたのもとうの昔。高度のせいで息が上がるのか?この夏のトレーニング不足のせいか?
立ち止まっては息を整え、写真撮り。ほぉ~ら、昨日までの悪天が嘘のよう
4-4.jpg

北穂小屋に到着~!
4-5.jpg
槍ヶ岳と北穂珈琲と、はるばる背負ってきた月寒あんぱんで記念撮影
こんな絶景の中にせり出したテラスなんて、スイスやイタリアの山岳地域に引けを取らない、やるな、日本アルプス。

4-6.jpg
宿泊地も帰京列車も特に縛りのない気まま旅、いくつかの条件から下山ルートを選択。
奥穂まで岩場を歩いて、涸沢へ下りることにする。
「全てを背負って歩く」ことの醍醐味はこれだよな~、なんて、北アルプスは営業小屋が充実してるので、軽荷だって同じだけども。。。私にとって山も旅も、「で、どこ行く?=dove andiamo?」が原点なんだな。手元にあるのは地図とコンパスと好奇心。なんて言ったら格好つけすぎだけどw

4-7.jpg
今回最後のピーク、涸沢岳から奥穂小屋を見下ろす。
ココまで来て穂高に登らないのはどうかと思うけど、西穂からのジャンダルム越えの時までとっておくことにした。稜線バイバイ。
2010.10.15 / Top↑
シーズン端境期で少し時間が取れそうだったので、思い切って北アルプスをどど~んと縦走してきた。
◆1日目
入山は秘湯(?)中房温泉から。
いいお湯だそうで次回はぜひ泊まりたい。けど、今回は単独&貧乏モードなのでそんな贅沢は

1-1.jpg
燕岳のあたりは花崗岩質で、長年歩かれた登山道はこんなに掘れている。
いや、昔はこれが登山道として普通なんだと思っていたけれど、北海道へ移住して、人通りが少なく藪で覆われたルートを歩いてカルチャーショックを覚えたわけでした。

紅葉はまずまず。合戦小屋より上はガスで何も見えず、写真もナシ。
燕山荘のテン場に着くと、ますますガスが濃い。
燕岳を登頂するのも面倒になって・・・
1-2.jpg
テントでまったりモードを決め込む。
と、予報より早くから雨音。
天気待ちのテントの中で好きな本を読む、ってシチュエーションに憧れがあったけど(←結構おばか)軽量化のためテントマットは割愛していたので、結露と雨水で決して快適ではない。

◆2日目
暗いうちからヘッデンで歩き出すものの、雨と風でどよ~んとしてくる。
今日のコースは通称「表銀座」なのだから、晴れていればとてもいい風情なんだろうけどな。
8時、最初の小屋である大天井ヒュッテで雨宿りがてら休憩をしていると。。。
「こんな雨の日歩いたって、なんも面白くないっしょ」と丸い目に愛嬌のあるご主人の一言。

本当は槍ヶ岳山荘でちゃわさん達と合流予定だったんだけど・・・
この天気じゃ明日のキレットも怪しいなぁ・・・
幸い、分厚い文庫もまだ半分以上残っているし・・・
なんて逡巡した後、沈没を決定した。

午後になって泊り客が徐々に増えてくる。
とはいえ、メインルートではないので20人くらいか。
談話室に顔を出した人たちと、いつの間にか居酒屋の常連のように酒を酌み交わして山の話で盛り上がる。
予定外だったけど、この日のこの小屋は泊まってよかった
http://pub.ne.jp/MX2225749/?entry_id=3235315
こちらはそのお一人OPANDAさんのブログ↑えぇ、翌朝の写真にちゃっかり写ってます

◆3日目
予報では夕方までってことだったけど、
2-1.jpg
思ったよりはよいんじゃない?
前を歩いてるのは小屋で一緒だった静岡の青年。

3-2.jpg
でもね、天気悪いとこの子が出てくるのよね。冬毛に変わりつつあるのかな?胸まで白いよ。真夏よりかわいいなぁ。

3-3.jpg
西岳を過ぎる頃から徐々にガスが切れてくる。
おぉ~!紅葉と白樺の幹が綺麗なんじゃない?

3-4.jpg
ホッシー(ホシガラス)も元気そうで何よりです。

3-5.jpg
槍ヶ岳が全貌を顕してきましたよ。右側が噂の北鎌尾根なんだろうね。いつか行ってみたいな。

自分の歩く東鎌尾根なんてまるでノーマークだったけど、ちょっと鎖場があったりして。
昨日の雨と風じゃビビッてたかもなぁ。。。
槍ヶ岳も実は初登頂。
で、この日は南岳まで頑張って、明日のキレットに備えたのでした。
2010.10.15 / Top↑
今年はトチの実のなり年らしい。
ヤマブドウは2007年がなり年だったっけな。

トチの実

札幌から程近い、大きな湖の湖畔林で子ども達と一緒に「森の宝探し」をしてきた。
ツリバナ  虹色どんぐり
ツリバナの実、集めてるのかな? 小さなお手手で拾ってきた‘みてみて、これ、にじいろドングリ’本当だね、緑と黄色と茶色と、他にもいろんな色が混ざってる。
「子どもの遊び場」が研究テーマだった私にとっては、現代の子ども達の遊び方は気になるところ。
当時はデータにあたっただけで、FWまではできなかったのだけれど。
校長先生に伺ってみると、やはり今の子もTVゲームですよ、と。予想通りだけれど、ちょっと寂しい答え。
でもだから、こうやって森の中で遊ばせてくれるのはとっても喜んでますよ。とも。
う~ん、有難いけど微妙な気持ちになってしまうね。
私の時代も充分、ファミコンブームだったけど、日がな一日中、木登りして自転車漕いで、ドングリ戦争していた我が地元が特異だったのかしらん?

木の上トチの実
あ、ほらほら、上見て!トチの実がなってるよ。木の上ではあんなふうにできてるんだね~
湖と道路の間の僅かなグリーンベルト。でも確かに子ども何人かで囲まないと手の届かない太さのトチノキやカエデ、ミズナラが生えている。
森の博士に聞けば、多分樹齢200年はいってるんじゃない?とのこと。
そうか、じゃ、年代的にはこの森は幕末も見てきているんだ。この辺りには四国からの入植者が多いと聞いているけど、どんな歴史を見てきているんだろうな。もしかして五稜郭の脱走兵がこの近くを通るなんてこともあったのかな・・・?なんてことはさすがに言えないけれど高学年の子は「江戸時代から生えてるんだねー」には共感してくれたかな。

これはなんだ? いろんな実

どれどれ、どんなもの拾ってきたの? 色とりどりの実がいっぱい。
この学校では年に2回、この特別授業を繰り返してきているせいか、子ども達もずいぶん木の種類に詳しい。
(たまにしかやらない私のほうが、あ、そんなのもあったね~、と感心する始末・笑)

この日は拾ってきたトチの実でポット苗作りをした。

そもそも何のための苗作りかというと、この近くの火山の活動により、甚だしくダメージを受けた森林帯に植えるためのもの。そこに植えるなら、本来、自然の流れでも生えるであろう、周辺の樹木の種子を植えるべきじゃないの?遺伝子的にも。。。っていう考えのもと、続けられている事業であり、授業なのだ。

私は従来の林業も詳しく知らないけれど、施業のための植樹だと、どうしても効率やコストを考えれば「その土地で採れた種子から苗を育てる」「種類のそろっていない苗を植樹する」なんてことはあり得ないことらしい。
ま、木材を育てるための森作りとは目的も違うのだけれど。

そんなわけで、子ども達のもみじの様な手を借りて、この湖周辺の種子たちは、数年後、泥流跡地に植樹されることになるのです。

2007年植樹   4年後
左;2007年に初めて植樹したエリア  右;今はこんな感じ・・・草本の成長が早くて見えにくいけれど、人の右に生えているのがパイオニアプラントでもあるドロノキの幼樹。

正直、このPJに関わるまで、森作りってもっと気の長い話だと思っていたのだけど、意外にも人間の寿命スパンからそうかけ離れていなくて、成長が目に見えるものなんだ、ってことを実感しつつある。○年目。
2010.10.06 / Top↑
先週の日曜日は、Yナちゃんがオーナーになっているという美唄の「ふゆみず田んぼ」の稲刈りに参加した。
日本人としてはかな~り気になっていた稲作。
春に彼女がオーナーになったと聞いて、かなり興味津々。自分も出資しようと思ったほどだった。
しかし季節の移り変わりのなんと速いことか!!
もう稲穂は頭をたれてましたわ。

e1_20101003234837.jpg e2_20101003234837.jpg e3_20101003234838.jpg e5_20101003234838.jpg

通常の農業であればもちろんコンバインを使うのでしょうが、イベントなので、鎌で刈ります。
刈った稲を束に結わいて・・・慣れないとちょっと難しい。
山ガールならぬ、農ガールファッションが素敵です。
Yナちゃんのつなぎ姿には惚れました。いいなぁ~。ちなみにロゴは農機具メーカーのものらしいです。

e4_20101003234838.jpg e6_20101003234839.jpg
マガンの渡りの中継地として有名な宮島沼のすぐ横。某NPO学生時代は双眼鏡を持って鳥を見に来たものでした。まさかそこで自分が稲刈りするとは夢にも思わなかったなぁ。
そういえばハンターYぐっちが撃った鴨の食道にはいっぱい米が詰まっていた(肉も米の味がした)と言っていたけれど、マガンも米、食べるんでしょうね~
この日、マガンは出勤中で少数しか見かけませんでしたが。

せっかく美唄まで来たのだから、と終了後は「アルテピアッツア美唄」へと足をのばす。

e7_20101003234911.jpge8_20101003234911.jpge9_20101003234911.jpge11_20101003234912.jpg
青空の下、広々として気持ちの良い彫刻公園でノンビリ~~~~
昔、絵をやっていたこともあって、一時期は美術館によく行っていた。
その中では彫刻っていうものはよく分からないし、あまり好きなほうじゃなかった。
でも、ここの安田侃さんの大きな石達は結構好きかも。

e10_20101003234911.jpg
理屈なんかないけど、暖かい太陽の下で、このすべすべした大きな石の上に寝転んだらついつい居眠りしてしまうくらい、なんとなくしっくりした。

e12_20101003234912.jpg
まるっこかったり、角ばってたり。こんな大きな石の塊は地球の中のどんなところで生まれたんだろう???
具象でないから、そんなことを思う余裕も持てる。
そういえば、札駅にも、洞爺にも有珠にも、あっちこっちで今までも目にしていたんだねこの人の作品は。
気づかないうちにあちこちの風景の中に溶け込んでる。

この後行った沢の中で考えたのだけど、私はやっぱり自然が作り出した形に惚れ惚れしてしまう。
沢も、鍾乳洞も、葉も、結晶も。
侃さんの大きな石は、そういうものとなんか似ている気がした。
2010.10.03 / Top↑
最近blogの更新を怠っている。
日付順にこだわっていると埋没してしまいそうなので、新しいところから。。。

土曜日、今シーズン最後になるかもしれない沢に行ってきた。
美瑛岳アバレ川。
ここの遡行記録は去年までは皆無。
沢友達のYちゃんがたまたま行ってみたらすごく良かったよ。といっていたのは覚えていた。
今回はGさんが遡行するのに混ぜてもらった。

入渓からしばらく続く砂防ダムと美しくない河原。
本当にいい沢なのかしら・・・?と思い始める頃、一つ目の滝がセンセーショナルに登場する。

e1.jpg
6mの直瀑は勢いよく飛び出してきていて、その裏を通れるほど。

全体に水量はそれほど多くないものの、溶岩台地に特徴的な函っぽくて苔むした渓相が続く。
e3.jpge4.jpg
連続写真                左→右    あらよっと!
ドボンするには寒すぎるので、ほどよい緊張感があってよい。

e2.jpg
倒木更新。一部違う子が進入してますが、みんな仲良くしてね?!

e12.jpg
ここの川の名称「アバレ川」は当然、増水したときの氾濫具合から来ているんだろうけど、個人的にはまた別の解釈も浮かんだ。川底を成している溶岩岩盤の形がとてもバリエーションに富んでいて、その上を流れる水に様々な模様を形作らせている。まるで「流れるプール」を思わせるようなものや、計算して作られたような流線型の飛沫を上げているところ。川底の岩盤だけ見ればそこに沿って流れてもよさそうなのに、上流との屈曲具合によってそこを逸脱し、壁面に弧を描いている水流。どれもこれも「アバレ川」の名前にふさわしい動く彫刻のようだった。

e5.jpg

こういうときは我ながら描写の稚拙さと写真技術のなさにガッカリするけれど、道内の沢の遡行本数でいったらおそらく史上3本の指に入る(?)Gさんでさえ「こんなにいろいろな表情を持った沢は僕も初めてだ」と言う。

e6.jpg
右手前の襞になってる岩の割れ目なんかは、溶岩が固まるときに収縮して出来たんじゃないかな??とか思うと、もう、私はゾクゾクしちゃう。(変態だ)

e7.jpg
頭上に目を転じれば、まだ紅葉が残っている。

e8.jpg
視界が開け、山が見えてきたよ。

この手前でポンピ沢と山頂へ向かう沢の分岐があるはずなのだけど、その水流は見当たらなかった。伏流してたのかな?と話し合う。

e9.jpg
そしてこれが最後の勝瑛ノ滝。高さ何十メートルだろう?これまた水平な岩盤から水が飛び出してくるような迫力のある滝。Sさんがこの沢は直瀑に始まり直瀑に終わるね。と言っていた、ホントその通り。
右岸から高巻いて少し行くと、美瑛岳と十勝岳の縦走路に出る。

快晴の空に、登頂も逡巡するが、今日の沢はこれで十分満足したよね。と望岳台へ向かったのでした。

おまけ

e10.jpg
青空に噴煙上げる十勝岳。山の上から見ていたら、なぜか富良野盆地のあちこちからも噴煙が・・・?
帰り道で、秋の野焼きと判明。

e11.jpg
望岳台より美瑛&美瑛富士方面。
2010.10.03 / Top↑